こんにちは。親子3世帯で住友林業の家、32歳でマイホームを新築した宝矢みつおです。
- 家づくりで夫婦の意見が合わない
- 好みが分かれ意向が一致しない
- 一方の意見ばかり尊重される
マイホーム購入を進めていく中で、意見が合わないことによる夫婦の言い争いは避けて通れません。
お互いが納得の家づくりにするためにも、以下の原因をクリアにすべきです。
- 購入予算や資金計画が不透明
- 住宅購入の検討材料が不十分
- 夫婦で話し合いをせず進めている
今回は、「戸建購入で意見が合わない時の解決策4つ」を我が家の経験をもとにお伝えします。ぜひ参考にしてください◎
- 現実的な予算を明確にする
- 家づくりの軸をすり合わせる
- お互い先入観なく話し合う
- 折衷案や代替案を用意する
現実的な予算を明確にする
解決策の1つ目は「現実的な予算を明確にする」こと、漠然とした資金計画や背伸びした予算は揉める原因です。
予算を決めていく際は、自己資金と住宅ローンに分けると考えやすくなります。
自己資金(現金)+ 住宅ローン(借入額)
=住宅購入費用(予算)
では、自己資金と住宅ローンの目安比率を国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」を例にみてみましょう。
世帯 | 平均購入資金 | 自己資金額(割合) | 借入額(割合) |
---|---|---|---|
注文住宅(土地込み) | 5,436万円 | 1,665万円(30.6%) | 3.771万円(69.4%) |
注文住宅(建て替え) | 4,487万円 | 2,093万円(46.7%) | 2.394万円(53.3%) |
分譲戸建住宅(新築) | 4.214万円 | 1,160万円(27.5%) | 3,054万円(72.5%) |
(※注文住宅の調査地域は全国、分譲戸建住宅は三大都市圏での調査結果を参照)
上記を参考にすると、自己資金と住宅ローンの比率は注文住宅は3:7〜4:6、分譲戸建で2:8〜3:7が目安であることがわかります。
土地込みで購入の場合は、土地代と建築費の比率も設定しておけると尚良いです。(土地代と建築費の比率は3:7〜6:4が一般的)
土地代(30~40%)+ 建築費(60~70%)
= 住宅購入資金(100%)
上記をもとに、国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」「注文住宅(土地込み)」の平均購入資金5,436万円に当てはめると土地代1,630〜2,174万円、建築費3,261〜3,805万円が目安となります。
将来が不安になる無理な計画とならないよう、住宅購入にかかる費用を明確にし現実的な予算設定をしましょう◎
(予算オーバーをした際の解決方法は以下記事を参照ください)
住友林業で予算オーバー!諦める前に試した5つの解決方法自己資金の試算方法
自己資金の算出は、貯蓄額に諸経費を加えた金額から準備資金を差し引いて試算するのがおすすめです。
理由としては、住宅購入には土地建物のほかにかかる費用と準備しておく資金があるためです。
貯蓄額 + 諸経費 − 準備資金 =自己資金
【税金関連】
・印紙税
・登録免許税(登記費用に含まれる)
・不動産取得税
・固定資産税 など
【保険関連】
・火災保険料
・団体信用生命保険料
・地震保険料 など
【住宅ローン関連】
・借入先に支払う事務手数料
・住宅ローンの保証料 など
諸経費は住宅購入価格の10%が目安ですが相場20%の頭金にプラスすることを加味すると、自己資金は購入価格の30%ほど用意しておけると良いでしょう。
また、万が一のために住宅購入後にかかる準備資金を手元に残るように計画しておけると安心です。
【入居費】
・引越し費用(15〜20万円)
・家具家電の購入費(50〜200万円) など
【生活予備費】
・万一に備える資金(生活費の3~6ヶ月分)
・将来のための貯蓄(子供の教育費) など
我が家のように資金計画が不十分であとでバタバタしないよう、諸経費と準備資金を含めて試算しましょう◎
住宅ローン予算の考え方
住宅ローンは「いくらなら無理なく返せるか」で考えることが大切、家計負担の少ない借入額は年収の20%が目安とされています。(参照元:住友林業「意外と知らないマイホーム資金計画」 )
年収 × 20%(年収負担率) ÷ 12ヶ月
=月々の返済額
適正な月々の返済額と借入額はいくらか、りそな銀行「住宅ローン シミュレーション」に当てはめてみます。( ボーナス月の追加返済なし・返済期間35年・全期間固定金利1.485%で試算)
年収 | 月々の返済額 | 借入可能額 |
---|---|---|
400万円 | 6.7万円 | 2,190万円 |
500万円 | 8.3万円 | 2,710万円 |
600万円 | 10万円 | 3,270万円 |
700万円 | 11.7万円 | 3,830万円 |
800万円 | 13.3万円 | 4,350万円 |
900万円 | 15万円 | 4,910万円 |
1,000万円 | 16.7万円 | 5,460万円 |
住宅ローンによっては年収の25~40%まで借入できますが、家計に合わせた無理のない返済計画にしましょう。
もし、自身だけでは不安な場合はファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのもひとつです◎
家づくりの軸をすり合わせる
- 住宅購入の検討材料を洗い出す
- 希望事項に優先度をつける
解決策の2つ目は「家づくりの軸をすり合わせる」こと、新居への方向性や意向を夫婦で揃えることが大切です。
住宅購入の検討材料を洗い出す
まずは「住宅購入の検討材料を洗い出す」こと、現在の住まいへの不満や購入動機を話し合ってみましょう。
- 今の住まいに感じる不満をまとめる
- 住宅購入の動機理由を深掘りする
例えば、今の住まいに感じる不満が「キッチンが狭い」であれば「新居はキッチンを広くする」など改善点がみえてきます。
購入動機が「子どものために」ならば、「子供部屋を増やしたい」「子供とも寛げる広いリビングに」などです。
こだわりたい部分を具体化することで住みたいイメージが可視化され、お互いの考えや意見がまとまりやすくなりますよ◎
(理想の家をイメージできる無料ツールは以下記事を参照ください)
理想の家を妄想できるアイデア無料ツール6選を紹介希望事項に優先度をつける
次に「希望事項に優先度をつける」こと、何かを諦める場合など取捨選択の意思決定がしやすくなります。
優先度を付ける際は、取り入れたいことを「譲れない」か「できれば採用」に分けてみてください。
特に以下の項目は揉めやすいので、あらかじめ夫婦間で意見をすり合わせておくと安心です。
- 求める立地条件
- 採用したい間取り仕様
- 取り入れたい住宅設備
希望すべてが予算内に収まれば良いですが、難しい場合がほとんどなので必ず優先度を付けておきましょう◎
(注文住宅で間取りが決まらない時の解決方法は以下記事で解説しています)
注文住宅で間取りが決まらない時の解決方法!失敗例を交えて解説(家づくりを後悔なく進めるコツは以下記事を参照ください)
家へのこだわりがまとまらない!夫婦の譲れない条件をまとめるコツお互い先入観なく話し合う
解決策の3つ目は「お互いに先入観なく話し合う」こと、自身の意見を押し通すのは揉めてしまう原因です。
どんなことも一長一短がありますから、先入観にとらわれないよう相手の意見に寄り添う姿勢を持ちましょう。
- 主導権をどちらか一方にしない
- 決めることを分担しない
- 生活のしやすさを優先する
例えば、我が家のように当初は「建売」で考えていても「注文住宅」の魅力を知ることで意向が変わるかもしれません。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
注文 住宅 | ・予算に合わせ設計できる ・間取り設備の自由度が高い ・こだわりを取り入れられる | ・建売住宅に比べ費用が上がる ・土地探しが必要な場合がある ・入居までの期間が長い |
建売 住宅 | ・購入費用が安い ・内覧後に購入できる ・入居までの期間が短い | ・個性をあまり出せない ・仕様を自由に選べない ・工事工程を施主で確認できない |
自身の家に最適なのは何か、意見が合わない時こそ広い視野をもつことを心がけてください◎
(住友林業のライバル競合との比較は以下記事を参照ください)
住友林業のライバル競合はどこ?有力候補4社と比較(住友林業の坪単価・総額価格は以下記事で解説しています)
【2024年版】住友林業の総額や坪単価は?実例価格も発表します折衷案や代替案を用意する
解決策の4つ目は「折衷案や代替案を用意する」こと、念入りに協議しても意見が合わない時に役立ちます。
- 住宅購入費用(予算や資金計画)
- 立地条件(土地建物の大きさ広さ)
- 間取りや設備仕様(内外観デザイン)
- 家のテイストや色合い
我が家では部屋の色みで揉めていましたが、「部屋に使う色を3色に絞る」としたことで意見の衝突が少なくなりました。
意見の完全一致は不可能ですが、お互い納得のポイントが折衷案や代替案から見つかるはずです◎
まとめ
- 予算を現実的かつ具体的にする
- 家づくりの軸をすり合わせる
- お互い先入観なく話し合う
- 折衷案や代替案を用意する
家づくりの意向に夫婦間でギャップが起きないよう、お互いの考えを擦り合わせておくことが大切です◎
意見が合わず揉める機会の少なくなかった我が家ですが、住友林業の助けもあって夫婦納得の結果となりました。
住友林業オーナー紹介制度(紹介割引)でお得に建てることもできますので、ぜひご検討ください◎
住友林業の紹介制度(紹介割引)のメリットを利用者目線で解説