こんにちは。親子3世帯で住友林業の家、32歳でマイホームを新築した宝矢みつおです。
- 住友林業の家は寒い?実際どう?
- 高断熱といえる根拠はある?
- 施主ができる断熱対策を知りたい
高断熱をうたう住友林業の家ですが、実際どうなのか心配になりますよね。
今回は、真冬を迎えた我が家の感想から断熱性を高める対策まで一挙ご紹介していきます。
寒さへの不安をマルっと解決する内容ですので、ぜひ参考にしてみてください◎
真冬はさすがに寒い?実際の感想
さすがに真冬は暖房器具なしでは寒いですが、標準仕様でも十分な断熱性能と感じています。
20年前に建てた住友林業の実家と比べて段違いに暖かいので、間違いなく断熱性は向上しています。
とはいえ、寒さの感じ方は人によって大きく違うので、不安な場合は断熱対策ができるとより安心です◎
(住友林業のデメリットは以下記事を参照ください)
住友林業のデメリット7つ!建てて感じる不満点を解説断熱対策をしなかった理由
- マルチバランス構法より高断熱
- 住友林業の良さが消えてしまう
- 標準仕様でも充分な断熱性能
では、我が家が標準仕様のまま断熱対策をしなかったのか理由についてお話します。
結論としては、住友林業のメイン構法「BF構法(ビッグフレーム構法)」が優秀であるからです。
マルチバランス構法より高断熱
BF構法が主流となる以前の「マルチバランス構法(MB構法)」に比べ、断熱性が良くなっている点も理由の一つです。
断熱材グラスウールの密度が16Kから24Kに変更されており、窓の断熱性能も良くなっていることから差は歴然です。
20年ほど前に建てたMB構法の実家では真冬はエアコン+ストーブが必須でしたが、BF構法の自邸ではストーブなしでも快適です。
施工担当から、マンションから引越しの場合は寒く感じるかもと伺っていましたが全く問題ありませんでしたよ◎
(ビッグフレーム構法の特徴・弱点は以下記事で解説しています)
ビッグフレーム構法(BF構法)の特徴から弱点デメリットを深掘り住友林業の良さが消えてしまう
次に、断熱性に固執しすぎてしまうと住友林業の良さである「大開口・大空間でなくなる」ためです。
例えば、「各部屋を扉で仕切る」断熱対策がありますが、強みの大空間でなくなってしまう場合があります。
大開口・大空間には断熱性を下げる原因となる欠点があるので、重視することに合わせて検討できると良いです◎
(住友林業の家の特徴・強み弱みは以下記事を参照ください)
住友林業の家の特徴は?強み弱みを建てた目線でまとめました標準仕様でも充分な断熱性能
3つ目の理由に、BF構法の家は高い断熱性能であるため標準設定でも充分に暖かいことです。
構造材・断熱材・窓ガラスの3つを高断熱にすることで冷気の侵入を防ぎ、室内のあたたかい空気を逃しません。
『360°TRIPLE断熱』と呼ばれる以下3つの断熱性能は、2020年より標準仕様で設定されています。
断熱性能を数値化するUA値は0.41と、業界トップ断熱性能である一条工務店UA値0.25には敵いませんが、「ZEH強化外皮基準」を上回る高性能です。(※UA値は値が低いほど高断熱であることを示す)
他社比較だと中位クラスの断熱性能ですが、対策によって断熱性能は向上できます。
省エネ地域区分6地域に属する我が家はUA値0.44ですが、窓断熱強化なしの標準仕様でも十分でした◎
(住友林業と一条工務店の比較は以下記事を参照ください)
住友林業と一条工務店どっちがおすすめ?比較で違いを読み解きます施主側にできる寒さ対策8つ
- トリプル窓を採用する
- 床暖房を取り入れる
- 全館空調を採用する
- 天井高は上げすぎない
- 梁を出しすぎない
- 吹き抜けを作らない
- コンセントをつけすぎない
- 窓数・大きさを抑える
ここからは施主にできる寒さ・断熱対策について、我が家の反省も含めてお伝えしていきます。
追加費用がかかる対策を含みますが、住友林業の良さは残しつつ断熱性UPが期待できる内容となっています◎
トリプル窓を採用する
1つ目は、特におすすめの「トリプル窓ガラスを採用する」について。
ガラス枚数が増えるだけでこんなに違うのだと、驚くほど効果的な対策です。
ガラス3層構造のアルゴンガス入り窓のこと。ガラス層と空気層が増えることで冷たくなりにくく結露も出にくい。断熱性能は単板ガラスに比べて4倍、複層ガラスに比べては2倍の効果をもつ。
参照元: YKK AP
ただし、住友林業では標準仕様で選べる窓はすべて複層ガラスで、トリプルガラスにしたい場合はオプション料金がかかります。(※寒冷地域のみ標準で樹脂窓を選べます)
我が家はオプションということもありトリプル窓にしませんでしたが、リビングのある1Fだけでも採用しておけばと今更ながら後悔しています…。
樹脂窓トリプルガラスの弟夫婦宅で暖かさの違いを実感しているので、不安な場合は断熱性が一番よい「樹脂窓・トリプルガラス」の採用が安心です◎
(住友林業で残念だったことは以下記事を参照ください)
住友林業の残念だった点を5つ!赤裸々にボヤきます床暖房を取り入れる
2つ目におすすめは、堅実で効果的な「床暖房を取り入れる」ことです。
寒さの原因は足元の冷えからが多いので、床暖房の導入でバッチリ解決することができます。
オプション仕様のため導入時にコストがかかりますが、ガス温水式だとそこまで高くありません。
床暖房 | 価格 | 導入率 |
---|---|---|
ガス温水式 | 約30万円 (20畳分) | 90%以上 (当サイト調べ) |
電気式 | 約60万円 (20畳分) | 45%以上 (当サイト調べ) |
高価格なイメージですが、全室床暖房にせず滞在時間の長いリビングのみ採用にすれば案外リーズナブルです。
電気代がかさむ心配もありますが、最近のものは省エネ性能が高いため24時間つけっぱなしでも気にならない程度です。
ただし、無垢床の板幅が小さくなったり、選択できない床材があるなど一部制限が出てくるので注意です。
うちはハナから床暖房はいれる予定はなかったですが、正直この価格帯なら検討しても良かったと感じます…。
(住友林業で後悔したことは以下記事を参照ください)
住友林業で後悔した5つのこと!失敗事例から学ぶ対策方法全館空調を採用する
3つ目は、寒さだけでなく暑さへのストレスも解決できる「全館空調システム」について。
手早く快適な環境を作ることができ便利ですが、価格が高い点がネックです。
住友林業の全館空調システム「エアドリームハイブリット」の場合、導入に最低でも200万円ほどかかります。
住友林業オリジナルの全館空調システム。冷房・暖房・空気清浄・換気・除湿の基本機能に加えて、外気冷房機能をプラスし、自然な空気を室内に運び込むことができる。
参照元: 住友林業
家電製品であるため、デザインや性能など時が経つにつれ古さを感じてしまう点もデメリットになります。
とはいえ、ボタンひとつで家中快適にできるのは魅力なので、予算に余裕があれば検討してみても良いです。
(住友林業での予算オーバー対策は以下記事を参照ください)
住友林業で予算オーバー!諦める前に試した5つの解決方法天井高は上げすぎない
4つ目は、「天井高を上げすぎないこと」に気をつけておきましょう。
住友林業の天井高は標準2,400cmとなり、オプション仕様で最大3,520cmまで上げることが可能です。
天井が高くなると空間を広く見せられる利点がある一方、暖かい空気は上へと逃げてしまうため寒さの原因になります。
我が家も希望していたオプションになりますが、フロア天井を丸ごとを上げることになりコストが非常に高くなるため断念しました。
どうしても空間を広く見せたい場合は、天井高を上げる場合に比べコストを抑えられる「梁あらわし仕上げ」がおすすめです。
天井高は床を下げることでも高さが変えられるので、設計担当に要望を伝えつつベストな形にできると良いですよ◎
(住友林業でしかできないことは以下記事で解説しています)
住友林業でしかできないこと5選!オンリーワンの魅力を深掘り梁を出しすぎない
天井高を上げるよりコストが抑えられる「梁あらわし仕上げ」ですが、梁の出しすぎに気をつけましょう。
というのも、「梁あらわし仕上げ」の箇所には断熱材が入らないためです。
もともと施工される予定の箇所に断熱材が入らないわけですから、梁を出すほど断熱性は落ちてしまいます。
見た目がとっても素敵なので我が家では採用しましたが、断熱性を最重視する場合は検討の余地があるかもしれません。
空間を広く見せられるメリットがある一方、断熱性を下げる原因になることも念頭におきましょう。
(住友林業で気をつけることは以下記事を参照ください)
住友林業で気をつけること7選!検討の際に注意しておきたいこと吹き抜けを作らない
吹き抜けを採用した箇所には断熱材が入らないので、断熱性を重視する場合は避けるべきです。
憧れの間取りデザインでしたので我が家も検討していましたが、坪数に余裕がないと採用は難しいなと断念しています。
大開口・大空間は吹き抜けにせずともできますので、予算や空間に余裕がある場合のみOKです◎
コンセントをつけすぎない
住んでから気づいた盲点ですが、「コンセントのつけすぎ」に注意が必要です。
我が家では各部屋あらゆる箇所に設置していますが、実はコンセントからも冷気は漏れています。
冷気を遮断する仕様の標準設定コンセント、「Panasonic コスモシリーズ」であっても手をかざすと冷気を感じる程度です。
漏れた冷気は断熱性を下げる原因になるので、コンセントは必要数のみにしておけると良いですよ◎
窓数・大きさを抑える
最後に、「窓の数や大きさを抑えること」でも断熱対策はできます。
例えば、冷気の起きやすい北側に窓を設置しない、不要であれば風呂場やトイレも窓なしでOKです。
我が家も風呂場は窓なしですが、寒さで入浴が億劫になる心配がなく快適に過ごせています。
トイレのみ明かり取りの小さな窓をつけていますが、換気性能が高いこともあり窓なしでもよかったと感じるほどです。
窓数やサイズを抑えることができれば、コストも下がり断熱性を高められ一石二鳥でおすすめです◎
まとめ
住友林業の家は寒いのか?本音の部分と、断熱対策について話をしました。
ビッグフレーム構法(BF構法)の家が本当に高断熱なのか、住むまで半信半疑でしたが満足の結果です。
さすがに真冬は暖房なしでは厳しいですが、標準仕様のままでも充分あたたかいと感じていますよ。
①トリプル窓を採用する
②床暖房を取り入れる
③全館空調を採用する
④天井高は上げすぎない
⑤梁を出しすぎない
⑥吹き抜けを作らない
⑦コンセントをつけすぎない
⑧窓数・大きさを抑える
寒がり体質な方や寒冷地域へ建築予定の方は、断熱対策するに越したことはないのでぜひ検討してみてください◎
(住友林業で建てた感想・口コミ評判は以下記事を参照ください)
住友林業の口コミはひどい?建てた感想から評判の真相に迫ります