こんにちは。親子3世帯で住友林業の家、32歳でマイホームを新築した宝矢みつおです。
- 住友林業を検討中だが注意点はある?
- 決断の前に不安を解消しておきたい
- 契約までに気をつけておくことは?
今回は、検討の際に抑えておきたい「住友林業で気をつけること7つ」を紹介します。
住友林業で家づくりを経験した私自身が、知っておけばと後悔したことが中心です。
聞いてなかった・知らなかったをなくし、契約前の不安を解消にしましょう◎
- 契約までに必要な費用が2つある
- オプションに12%諸費用がかかる
- できない間取りが一部あること
- 部材すべて無垢材と限らない
- 階段・扉には見切り材が付く
- 施主支給できない場合がある
- 保証が効かないケースがある

宝矢みつお(家づくりブロガー)
親子3世帯で住友林業の家、22年10月にマイホームを新築。計20年以上を住友林業の家に住む経験と培った知識を活かし、家づくりに役立つ情報を発信します。
契約までに支払う費用が2つある
①敷地調査費: 50,000円(仮契約・申込時)
②契約料: 1,010,000円(本契約)
まず1つ目が、住友林業では「契約までに必要な費用が2つ」あります。
上記2つの費用は、仮契約(敷地調査費)と本契約(契約料)の際にかかり、住宅ローンに含めることはできません。
頭金なしフルローンの場合でも支払い必須となりますので、事前に用意しておきましょう。
(住友林業で契約する際の注意点は以下記事を参照ください)

仮契約の際に敷地調査費5万円が必須
住友林業では、事前に建築予定地の敷地調査をしてから間取りや見積もりプランの提示がされます。
この敷地調査には申込料5万円が必須となり、現金またはクレジットでの支払いになります。
契約後に敷地調査をおこなうハウスメーカーが多いので驚くかもですが、事前に調査しておくメリットもあります。
・具体的な見積もり額がみえてくる
・契約後に地盤改良費がかかる心配がない
・日当たりを考慮した間取り計画ができる
詳細な敷地調査が事前にされるため、契約後に地盤改良費がかかる心配がなく予算を組み立てやすいです。
時間ごとで正確な日当たりシュミレーションが出せるため、間取り計画も考えやすくなります。
敷地調査は「スウェーデン式サウディング試験」用いて、地盤の強度など土地まわりを詳しく調べてもらえます。
敷地寸法の調査 / 既存建物の状況 / 上下水道の配管状況 / 法的規制の調査 / 方位・風向き日当たりの状況 / ガス引込管の状況 / 街路樹等の位置・排水状況 / 電話・電気線の引込状況 / 道路幅・歩道幅、敷地との高低差 / 役所等の調査 など
参照元: 敷地調査報告書(住友林業)
他にも液状化リスクの可能性など、建築開始までに確認しておきたいことが事前に調査されます。
敷地調査費5万円は返金不可ですが、あらかじめ丸っと調べてもらえるので決して高くないですよ◎
(住友林業の見積りで注意すべき点は以下記事を参照ください)

本契約の際に101万円が必要
建築請負契約(本契約)を締結する際にも、契約金100万円と印紙代1万円の合計101万円が必要になります。
契約金の支払いは、敷地調査費と同様に現金またはクレジット決済のいずれかです。
ただし、一時的に預ける形となるため契約金100万円は引き渡し後に返ってきます。
また、返金方法は2通りあり「銀行振り込み」か「住宅ローンに充当」のいずれか選べます。
最終的に返ってくるので安心ですが、支払い必須ですので本契約までに用意しておきましょう。
(住友林業のデメリットは以下記事を参照ください)

オプションに12%諸費用がかかる
次に、「オプション選択(提案仕様)に12%諸費用がかかる」点です。
通称、『きこりん税』と呼ばれる12%諸費用は仲介料の扱いとなり、オプション選択以外にもかかってきます。
【オプション選択】
造作家具/タイル(壁紙含む)/エアコン設備 など
【外構工事】
カーポート/フェンス(柵)/デッキ など
【仮設工事】
仮設トイレ・水道/ガードフェンス など
仮設工事のみ費用を抑えることは難しいですが、オプション選択と外構工事についてはコスト削減が可能です。
値引きや施主支給など、安くする方法を活かしながら予算オーバーを防いでいきましょう◎
(住友林業の値引き方法は以下記事で解説しています)

(住友林業緑化で外構費を値引きする方法は以下記事を参照ください)

できない間取りが一部あること
3つ目に、自由度の高い住友林業でも「できない間取りが一部あること」を覚えておきましょう。
メインの「BF構法(ビッグフレーム構法)」は、柱のない大空間にできるなど間取り自由度が強みです。
BF構法は、構造部分以外は室内空間を自由に構成できます。そのため、構造部分はそのままで将来の間取り変更がしやすく、長期的視点に立った家づくりを考えることができます。
引用元: 住友林業
「構造軸柱(ビッグコラム)」を自在に動かせるので、自由な間取りを作れますが耐震性が損なう場合できません。
また、構造軸柱の箇所へコンセントを付けるなど、ビッグコラムに干渉する間取り計画も不可になります。
・耐震性を損なうコラム柱の移動
・コラム柱に干渉する間取り計画
できない間取りがあるとはいえ、他メーカーに比べて最上クラスの自由度であることは間違いありません。
万が一、できない場合も丁寧に教えてもらえますし、別案の提案があるので安心ですよ◎
(住友林業の家の特徴は以下記事で解説しています)

(ビッグフレーム構法・BF構法の弱点は以下記事を参照ください)

部材すべて無垢材と限らない
・無垢床を標準設定できるのは1フロアのみ
・建具や造作家具は無垢材の用意がない
4つ目に、「部材すべて無垢材と限らない」点に気をつけましょう。
木質感が強みの住友林業ですが無垢床を標準設定できるのは1フロアのみで、そもそも無垢材の用意がないものがあります。
無垢床を標準設定できるのは1Fのみ
住友林業で無垢床を標準設定できるのは1階フロアのみで、2階フロア以降も選択する場合はオプションになります。
例えば、リビングのある2階を無垢床にすることは無料ですが、1階にも選択する場合は有料となるイメージです。
無垢床を選択したフロア階以外は、突板もしくは挽き板の床材が標準設定となるので気をつけておきましょう。
とはいえ、他メーカーに比べ標準仕様の床材が豊富で、無垢床を無料とするメーカー自体も限られています◎
(住友林業で残念だったことは以下記事を参照ください)

建具や造作家具は無垢材の用意がない
室内ドア建具や造作家具などは無垢材を用いた商品展開がない点にも注意です。
例えば、ドアや建て付け家具を無垢床と同じ素材にしたい場合、そもそも用意がないためできません。
無垢床との一体感を重視したい場合は、オプションですが突板貼りタイプであれば選択可能です。
(住友林業で後悔したことは以下記事を参照ください)

階段・扉に見切り材が付く
・床材が切り替わる戸扉の境界
・階段などフロア階を跨ぐ箇所
5つ目に気をつけることは、「一部の箇所に見切り材が付く点」です。
床材が切り替わる戸扉の境界

住友林業では部屋ごとで床材を変更できますが、床材が切り替わる箇所には見切り材がつきます。
引き戸(スライドドア)の場合は、厚さ13.0cmの幅広タイプが付くためドアを閉めている際も見切り材が見えてしまいます。
もし扉を閉めている際に見切り材を隠したい場合は、施工担当に相談で細幅の2.5cmに変更してもらえます。

開戸に用いる2.5cm幅であれば、扉をしている際に見切り材が見える心配はありません。
何も伝えていないと幅広の見切り材(13.0cm)が付くので、気になる場合は施工担当に相談しましょう◎
階段などフロア階を跨ぐ箇所

また、階段などフロアを跨ぐ箇所にも3.0cm幅の見切り材が付きます。
見切り材が不要のハウスメーカーもありますが、住友林業の場合は必須です。
細身のタイプを希望する場合、下記のような0.3cm幅に変更することもできます。


変更したい場合は、戸扉の見切り材と同様に施工担当に確認が必要なので事前に相談するようにしましょう。
ちなみに、施工担当から了承が得れれば見切り材を省くこともできますがデメリットがある点に注意です。
・壁紙が剥がれやすくなる
・保証修理が効かなくなる
見切り材をなくすと、保証対象ではなくなるためメンテナンス保証が効きません。
また、壁紙が剥がれやすくもなるので省く場合はデメリットに留意し判断しましょう。
施主支給できない場合がある
住友林業では取り扱いのない設備であっても、メーカー取り寄せで施工できますが断られる場合があるので注意です。
特に洗面台などの水回り設備は、水漏れのリスクや保証対象外となることを理由に断られることがあります。
我が家でも、当初は取扱外の洗面台を希望していましたが同様の説明を受け見送っています。
ただし、住友林業の取扱いメーカーであれば別モデルでも保証が効くので、気に入るものがなければ検討しても良いです◎
(住友林業が高い理由は以下記事を参照ください)

保証が効かないケースがある
最後に、住友林業では最長60年の保証が付きますが「保証が効かない場合がある」点に注意です。

無料点検と安心のメンテナンスプログラム
60年目まで定期的に無料点検を実施します。また、長期にわたる耐久性を持つ部材を搭載することで、メンテナンスコストの軽減につながります。
引用元: 住友林業
住友林業でメンテナンスを実施した場合、構造躯体と防水面が保証され経年劣化の起きやすい外壁や屋根も保証対象です。
ただし、汚れによる再塗装は有料となっており、無償なのはヒビ割れなど「家の防水に問題が生じる場合のみ」になります。
とはいえ、30〜60年間も再塗装いらずの高耐久な外装材が用いられるので安心ですよ◎
(住友林業の保証アフターサービスは以下記事を参照ください)

(住友林業のメンテナンス費用は以下記事で解説しています)

まとめ
- 契約までに必要な費用が2つある
- できない間取りがあること
- オプションに12%諸費用がかかる
- 部材すべてを無垢材にできない
- 階段・扉には見切り材が付く
- 施主支給できない場合がある
- 保証が効かないケースがある
住友林業を検討する際に気をつけることを7つお話しました。
事前に把握しておくことで回避できることばかりですので、あらかじめ抑えておきましょう◎
(住友林業で建てた感想・口コミ評判は以下記事を参照ください)
