こんにちは。親子3世帯で住友林業の家、32歳で念願のマイホームを新築した宝矢みつおです。
- 住友林業のメンテナンスはいくら?
- メンテナンス保証はどんな内容?
- 無料保証はどこまで?期間は?
家が建つ前の段階では、メンテナンス費用がいくら必要かイメージしづらいですよね。
そこで今回は、住友林業で建てた我が家のメンテナンス費用から入居後にかかる費用を具体化していきます。
この記事で、「メンテナンス保証」や「ランニングコスト維持費」に関する疑問が解決できると嬉しいです◎

宝矢みつお(家づくりブロガー)
親子3世帯で住友林業の家、22年10月にマイホームを新築。計20年以上を住友林業の家に住む経験と培った知識を活かし、家づくりに役立つ情報を発信します。
準備しておくメンテナンス費用
では早速、住友林業のメンテナンス費用が具体的にどのくらいになるのか見ていきましょう。
戸建ての初期保証30年目までにかかる費用で、我が家を実例に算出します。
2階建て35坪のメンテナンス費用・積立て目安額です。
30年目までの総額: 3,960,000円
積立額: 年132,000円 / 月11,000円
メンテナンス費用・積立額は、坪数など建物の仕様によって変わりますので、あくまで目安としてください。
ちなみに、ご自身のメンテナンス費用を確認したい場合は、建築請負契約時にもらえる維持保全計画書から確認できます◎
外廻り全般 (屋根・外壁など) | 30年サイクル |
タームガード (防蟻処理) | 10年サイクル |
外装全般は30年目までメンテナンスいらずで、タームガード防蟻処理のみ10年ごとに再施工が必要となります。
総額でみると高く感じるかもですが、住友林業はメンテナンス回数が少なく済むので、一般に比べコストを抑えられます◎

メンテナンス費用は決して高くない
住友林業のメンテナンス費用は高くないといえる理由についてを詳しく解説します。
「メンテナンス回数が少なく済むためコストを抑えられる」ということでした。
外壁のメンテナンス費用を例に、一般との違いを比較してみます。
【一般的な塗装業者の場合】
100〜120万円 × 3回 = 300〜360万円
【住友林業の場合】
150万円〜200万円 × 1回 = 150〜200万円
再塗装1回分の価格だけでみると相場より2〜3割ほど高くなりますが、回数が少ない分メンテナンス費用が安く済むわけです◎
外壁のメンテナンスサイクルは、一般的に10年ごとですが住友林業は30年ですので、2回分も再塗装コストを削減できます。
ちなみに、タームガード防蟻処理も同様に、回数を軽減できる分メンテナンス費用を抑えられます◎

メンテナンス費用を抑えられる理由
- タームガードの回数が少なくて済む
- 高耐久部材で長期メンテナンスフリー
- 最長60年の無料点検プログラム
住友林業の家は、メンテナンス回数を減らせる工夫が盛りだくさんで維持修理にかかるコストを抑えられます。
無料点検も高い頻度でしっかりと実施されるので長期に渡って安心です。

タームガードの回数が少なくて済む

メンテナンス費用を軽減できる1つ目の理由は、「タームガードシステム」と呼ばれる防蟻処理について。
防蟻薬剤の注入は、一般的に5年サイクルで行いますが、住友林業の場合は10年サイクルです。
防蟻再施工1回につき約10~15万円ほどかかりますので、通常よりも半分の回数とコストで済みます。
60年間で比較すると、なんと300〜450万円もメンテナンス費用を抑えられますよ◎
高耐久部材で長期メンテナンスフリー

メンテナンスサイクルを軽減できる2つ目の理由は、屋根や外壁シーリングに採用される「高耐久部材」です。
長寿命を追求した住友林業オリジナル外装部材『LS30仕様』は、30年間もメンテナンス要らずとなっています。


一般的に外装のメンテナンスサイクルは10年ごとですので、想定される修繕費を大幅に抑えることができます◎
選べる種類がやや限られてしまいますが、60年耐久の外装材『LS60仕様』も用意されていますよ。

60年目まで実施の無料点検プログラム
点検回数 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 | 9回目 | 10回目 | 11回目 | 12回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
点検時期 | 3ヶ月 | 1年 | 2年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 | 40年 | 50年 | 60年 |
3つ目に、家を建ててから60年目まで計12回に実施される無料点検について。
点検箇所に関しては、かなり詳細に診てもらえます。
【構造躯体】
→ 構造躯体・防蟻処理など
【外廻り】
→ 屋根瓦・軒天・雨樋・破風・外壁など
【配管】
→ 給水給湯管・排水管・ガス管・電線ケーブルなど
お家の状態を長期に渡って、こまめに点検してもらえるのは安心ですよね。
ただし、60年目まで無料点検を受けるには延長保証を行った場合のみになります。
初期保証が終了する30年目の時点で延長保証を辞退した場合、以降の点検は有償となっていますので注意です。

初期保証は30年目まで有効

住友林業は最長60年保証となりますが、戸建ての場合の「初期保証は30年」です。
30年目以降も保証を継続する場合は、延長保証となり有償になります。
とはいえ、国で定められている保証期間は10年ですから、30年保証されるのは非常に大きいですよね◎

設備機器も10年まで保証される

住宅設備10年保証制度
指定した設備機器の【自然故障】について、お引き渡しから10年間無料で出張修理・部品交換を受けることができる住友林業のサービスです。
引用元: 住友林業
住友林業では建物の保証だけでなく、設備機器も長期保証されます。
一般的にメーカー保証は2年となりますが、10年保証になります。
故障の心配があるエアコン・給油器・換気扇などが、出張料・作業料含めて全額無料で修理対応してもらえます◎
・エアコン ・システムバス ・システムキッチン ・洗面化粧台 ・トイレ ・給湯器 ・換気扇 ・シャッターサッシ部品など
参照元: 維持保全計画書
ただし、対象となるのは「建築請負契約に含まれ、引き渡しまでに設置した機器」となるので、施主支給の場合は対象外となります。
また、保証されるケースが「自然故障の場合のみ」なので災害時など自然故障でない場合は保証されません。

メンテナンス保証はどこまで?
- 外装まわり全般は無償保証
- タームガードは有償メンテナンス
- 配管修理を希望する場合も有償
住友林業の家はどこまで保証されるのか?について、保証対象の範囲に触れていきます。
下記に保証範囲は「構造躯体および防水」と記載がありますが、すべて無償保証ではないので注意です。
60年保証システム
「維持保全計画書」に基づくメンテナンス工事を当社で実施していただいた場合、構造躯体および防水を最長で60年間保証します。
引用元: 住友林業
外装まわり全般は無償保証
保証期間内でメンテナンス費用が無償となるのは、「雨水の侵入を防止する部分」となっています。
具体的には、構造躯体・屋根・外壁など外装まわりが無償保証の対象で、メンテナンスサイクルは30年ごとです。
・構造躯体(壁 / 基礎 / 柱 / 梁)
・屋根(瓦 / ルーフィング / 破風 / 軒天)
・外壁(モルタル吹付け )
・その他(雨樋 / バルコニー防水)
無償保証となるのは、「建物の防水に問題が生じた場合のみ」で、ヒビ割れなど自然故障時に限られます。
「汚れが原因による外壁の再塗装」など、経年劣化ではない場合は保証期間内であっても有償になります。
「自然災害による修繕」の場合も有償なので、設備機器と同様に火災・地震保険で保証されるよう備えておくと安心ですよ◎

タームガードは有償メンテナンス
保証範囲に構造躯体が含まれていますが、タームガード防蟻処理は有償メンテナンスです。
住友林業の防蟻再施工は10年サイクル、費用は1回につき約10〜15万円かかりますので、10年ごとでメンテナンス費用がかかります。
一般的な5年サイクルに比べて回数が少なく済むので、有償ですが損するわけではないので安心してくださいね◎

配管修理を希望する場合は有償
配管まわりに関しても、補修などメンテナンスする場合は有償となります。
点検時期 | メンテナンス時期 |
---|---|
給水・給湯管 | 30・60年目 |
ガス管・電線・ケーブル | 30・60年目 |
排水管 | 5・10・15・20・30・40・50・60年目 |
初期保証30年目までにメンテナンス時期を向かえるのは排水管のみです。
万が一、補修必要な箇所が出た場合は、点検時に提案がありますが任意となっています。
ちなみに、私の実家も住友林業で築25年ほどですが、今のところ配管に補修箇所は出ていないので参考までに◎

まとめ
住友林業で戸建てを新築した場合のメンテナンス費用や保証内容について解説しました。
一見すると高いと感じるメンテナンス費用も、ランニングコストでみれば決して高くないです。
保証期間も長く、無償となる範囲も広いので、かなり良心的な保証システムとなっていますよ◎
